1 日 2,000 回無料の API を Hermes Agent と OpenClaw に接続する方法
ModelScope API Inference の無料枠を使って、Hermes Agent と OpenClaw に OpenAI 互換 API をつなぐ手順を日本語で整理したガイドです。
Hermes Agent や OpenClaw 自体はすでに動いていても、実際に使い始める段階で先に重くのしかかるのは機能よりトークンコスト、ということは珍しくありません。特に生活アシスタントや軽量ワークフローでは、毎回の呼び出しコストが高いと継続しにくくなります。
そこで役に立つのが ModelScope API Inference です。これは OpenAI 互換の呼び出し形式を使えるため、既存の Agent 構成を大きく変えずに無料枠を試しやすいのが利点です。公開情報ベースでは、登録ユーザーに 1 日 2,000 回の無料呼び出し枠 が案内されています。
このガイドでは、ModelScope Token を取ること、Hermes Agent へ接続すること、OpenClaw へ接続すること の 3 点だけに絞って説明します。
接続前に必要なもの
準備する値は実質 2 つだけです。
api_key: あなたの ModelScope Token
base_url: https://api-inference.modelscope.cn/v1
model は Agent 側の設定時に選択または入力するため、別の認証情報を追加で用意する必要はありません。
1. ModelScope Token を取得する
まず前提条件として、API Inference を使うには阿里云アカウント連携と実名認証が必要です。ここを済ませていないと、その先のトークン利用が通りません。
条件を満たしたら ModelScope にログインし、左メニューの 访问控制 へ進みます。そこから既定トークンを使うか、新しいアクセス用トークンを発行します。
2. Hermes Agent に無料 API を接続する
トークンを取得したら、まず Hermes Agent 側から接続します。基本は hermes model または通常の Hermes セットアップ画面から進められます。
ステップ 1: More providers に入る
ステップ 2: Custom endpoint を選ぶ
ステップ 3: base_url を入力する
https://api-inference.modelscope.cn/v1 をそのまま入力します。
ステップ 4: api_key を貼り付ける
ここに先ほど発行した ModelScope Token を入れます。
ステップ 5: 利用可能モデルを選ぶ
検証が通るとモデル一覧が見えるので、Qwen 系やその他の汎用 Instruct モデルなど、用途に合うものを選びます。
ステップ 6: context length を大きめに設定する
長めの会話や複数ステップのタスクを回すなら、512000 前後まで引き上げておくと余裕が出ます。
ステップ 7: Hermes を起動して会話する
最後に hermes を実行し、実際の返答が返るかを確認します。
3. OpenClaw に同じ無料 API を接続する
続いて OpenClaw 側です。設定開始は openclaw config から入ります。
ステップ 1: Gateway は Local を選ぶ
ステップ 2: 設定セクションは Model
ステップ 3: Provider で Custom Provider を選ぶ
ステップ 4: base_url を入力する
ステップ 5: api_key を貼り付ける
ステップ 6: Endpoint compatibility は Unknown
自動判定で進める構成で問題ありません。
ステップ 7: ModelScope で Model ID を探す
モデル一覧から 推理 API-Inference の印があるモデルを開き、モデル詳細ページで Model ID を確認します。
ステップ 8: Model ID と別名を設定する
Model ID を貼り、必要なら kimi、minimax、qwen のような覚えやすい別名も付けます。
ステップ 9: Continue で保存する
ステップ 10: Gateway を再起動する
openclaw gateway restart を実行します。
ステップ 11: TUI を起動する
openclaw tui を実行して会話画面を開きます。
ステップ 12: contextWindow が小さければ手動で上げる
必要なら設定ファイルを開いて、contextWindow を 512000 へ調整します。
ステップ 13: 実際に会話して確認する
応答が返れば接続は成功です。
最低限の疎通確認
接続後はいきなり重いタスクを投げず、まずは「自己紹介して」「今日のタスクを整理して」「この文章の要点をまとめて」といった短い指示で反応を見るのが確実です。
現実的な注意点
この無料 API は、個人利用、軽量ワークフロー、検証、試作にはかなり向いています。一方で、公開情報でもレート制限が負荷に応じて変わることが示されているため、高同時接続や厳密な SLA が必要な本番サービスの基盤としては向きません。とはいえ、Hermes Agent や OpenClaw を低コストでまず回し始めるという目的には十分に価値があります。